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日本共産党よ、矜持を失ったのなら解党せよ

欧米ではほぼ消滅し、

存在自体が違法である共産党が、

正式な野党として隠然たる勢力を保っているのは

先進国では日本ぐらいです。

ドイツ憲法裁判所は、ドイツ共産党に対し、

たとえ具体的な犯罪行為がなくても、その思想信条ゆえに

憲法違反の政党であるとの判断を下しています。


では、なぜ日本では侮れない勢力を

保つことができているのでしょうか?


近現代史研究家で「日本共産党の正体」(新潮新書)

の著者である福冨健一さんは、


「党員30万人、支部20,000か所、

代々木に所有する本部ビルと1,000人の

党本部職員の地道な努力のなせる技」


だと指摘します。


地道な努力といえば、

私も、ふたりの人物が思い浮かびます。


ひとりは、名前も顔も思い出せませんが、

遠い大学生時代に、ひとりで旅していた

九州のユースホステルで出会った同志社大学の学生。

彼はバイクで九州を回っていました。

関西人らしく、軽妙なギャグを連発していました。


「旅はええなあ。人間はロマンが必要やさかいな」

「砂糖もたっぷりはいっとるしなあ」

「それはマロングラッセや!」


などと相方と漫才を披露してくれました。

それが印象に残っていました。


それから数か月後、

その彼から不意に電話がかかってきました。

東京に遊びに来たのかと思ったら、

なんと選挙活動だったのです。


「宮崎のユースホステルで会った

 同志社大学の〇〇です。その際はお世話になりました。

 今回の選挙では、是非、共産党に入れて欲しいんです。

 お話して、しっかりした考えをもってはる方だなあと思ったので、

 電話させて頂きました」


びっくりしました。

旅の途中ですれ違っただけの

私にまで電話してくるとは、驚くべき熱心さです。

あのおもろいにいちゃんが、

こんな熱心に選挙活動を行うとは!

あまりびっくりしたので、今でも覚えているくらいです。

今ではきっと大ベテランの党員になっていることでしょう。


もうひとりは、中学校時代の担任の先生です。


理科の先生で、

「感情的にならずに理性的に対応することの大切さ」

を教えてくれた、大変いい先生でした。


熱心な日教組のメンバーで、共産党員…、

でも良心的な先生でした。知性的で温厚な先生が


「共産主義は空想ではなく、科学なんだよ。

各人が能力に応じて働き、

必要に応じて分配を受ける社会なんだ」


と言うと、妙に説得力があったものです。

共産主義者ではあっても、

生徒のことを一生懸命考える真面目な先生でした。


だから、私が日本を離れた後も

先生がずっと選挙の度に実家に電話をしてきて、

親に共産党への投票を依頼している事実を知っても、

あえて黙認していました。


その先生が、突然私の携帯に電話してきました。

話すのは何十年ぶりでしょうか。

懐かしい思いで会話して、是非近いうちに会って話しましょう、

と言って切ろうとした瞬間、思いがけない言葉を聞きました。


「あ、ところで明日の選挙なんだけど…、

 共産党に入れてくれないかな?」


懐かしい思いが吹き飛んだ瞬間でした。


「先生、まだそういう活動をしていたんですか?」


「だって、安倍政権は憲法の解釈を

 勝手に変えてひどいじゃないか!」


「先生は中国の脅威についてどうお考えなんですか?

 南シナ海でやっていること、尖閣、沖縄を狙っていること、

 わかっていますよね?日米安保と自衛隊を解消するそうですが、

侵略されたら日本はどうするんですか?」


「僕は中国がそんなことをするとは思わないな」


この先生の答えにキレてしまい、

その後厳しいことを言ってしまった記憶があります。


これでもう連絡が来ることはないだろうな、

と思っていたのですが、

参議院選挙を控えてふと心配になって実家に電話したら、

やはり、電話を掛けて来ていました。

驚くべき執念です。


「天皇制の廃止」「自衛隊の解消」

「資本主義の否定」などは隠して、

耳当たりの良い「消費税増税反対」「年金改革」

などを並べて老人を洗脳しようとしていました。


まさに、このような執拗ともいえる

個人の献身によって日本共産党は

今日もなお隠然たる勢力を保持しているわけです。


ところが、その共産党が、

選挙に勝つために共産党であることを隠して、

無所属で候補者を出馬させる

という報道を聞いて驚愕しました。


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▼共産、参院選の公認候補を無所属化 志位氏「勝つため」


 共産党の志位和夫委員長は6日の記者会見で、

参院選徳島・高知選挙区に党公認候補として

擁立を決めていた新顔を、無所属として

立候補させる考えを示した。


「どうしても勝たなければならない。

 勝つためにどういう戦い方が一番いいか、

 地元で相談し、無所属で行こうと決めて、

 党本部も認めた」


と語った。

(朝日新聞デジタル6月6日)

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そもそも、野党統一候補という考え方自体が

不見識も甚だしいと私は思いますが、

共産党が共産党であることを隠して

公認候補を立候補させるというのです。


まさに恥も外聞もない、

有権者を愚弄する行為だと言えるでしょう。

私に電話して来た二人の共産党員は

どう感じているのでしょうか?


選挙に勝つためには

自らの正体を隠すのが最善と判断したのであれば、

それはもはや政党ではなく秘密結社です。

そこまで矜持を無くしたのであれば、潔く解党すべきでしょう。


それでもきっとまた、平然と電話がかかってくるのでしょうか。


( 山岡 鉄秀 :Twitter:https://twitter.com/jcn92977110 )